令和2年度品川区予算新型コロナウィルス対策に関する緊急要望

各種マスコミ等にて報道されていますが、政府は明日にでも
一都3県を対象に緊急事態宣言を発出する予定です。過日、報告しましたが、自民・無所属・子ども未来会派として、この事態に対処するため、1月5日に続き、本日、1月6日 品川区に緊急要望を提案しました、その内容をアップします。

令和2年度品川区予算に対する緊急要望
品川自民・無所属・子ども未来

新型コロナウイルス発熱外来を有する「診療・検査医療機関」指定診療所への支援金20万円の追加給付を要望いたします。

新型コロナウイルス感染症流行拡大に当たり、医療現場で日々診療に当たっている医療機関に対し、感染症対応支援金 6,025万円(医師会所属7万5千円、歯科医師会所属5万円、薬剤師会所属2万5千円)が計上されたことは、高く評価いたします。

新型コロナウイルス感染症流行下で、現在品川区の医療機関は、新型コロナウイルス感染症の入院・治療を行っている病院(感染症指定病院)、新型コロナウイルス感染症の検査、診察などを行っている診療所(発熱外来を有する「診療・検査医療機関」に指定された診療所)、新型コロナウイルス感染症への対応を行っていない診療所(発熱外来を有しない診療所)に、区別されています。

このうち、発熱外来を行っている診療所と発熱患者を診ない通常の診療のみを行っている診療所は、支援金が7万5千円で同額となっています。実際、一般診療のみの診療所においても、新型コロナウイルス感染症の患者が来院する可能性があり、リスクがあること、さらにコロナ流行下で受診控えのため来院患者が激減し、経営環境が悪化している診療所がほとんどであること、などから、一律7万5千円支給は品川区の地域医療体制の崩壊を防ぐため、実効性のある施策として高く評価されるべきものと考えます。

しかし、実際に新型コロナウイルス感染症の疑い患者、濃厚接触者を、感染・発症のリスクに曝されながら、日々保健所等の依頼に応えて、濃厚接種者へのPCR検査等を行い、品川区の新型コロナウイルス感染対策を底辺で支えている発熱外来を有する診療所(診療・検査医療機関)に対して、区からは特段の支援・応援が行われておりません。

新型コロナウイルス感染症を疑う患者を入院・治療する医療機関(病院)には、現在さまざまな支援が行われています。また、すべての医療機関には、レベルに応じて感染症対応支援金が給付されています。

発熱外来を有する医療機関(診療・検査医療機関)は、保健所の依頼によって新型コロナウイルス感染症の疑いのある患者を検査し、患者の振り分け、陰性患者への診療など、ゲートキーパーの大切な役割を担っています。この診療所の役割と実績を評価し、支援する施策は現在の所、何もありません。(唯一、厚労省から最低限の患者数に見合った保証金「発熱外来診療体制確保支援補助金」が担保されているだけです。)

発熱外来を有する診療所を応援し、品川区の新型コロナウイルス感染対策を力強く推進していくために、区からも手厚い支援、特別支援金20万円を追加支給することを、わが会派は強く区に対し要望いたします。


(補足)
1.2020年12月10日現在、品川区の診療・検査医療機関数は134です。
したがって、20万円給付すれば、200000×134=2680万円

2.他区の事例
荒川区発熱外来診療検査支援補助金支給事業を開始します!(9,000万円)2020.12.15
区民が安心して身近な医療機関を受診し、検査を受けられる体制整備を推進するため、積極的に診療及び検査を行う医療機関に対して補助金を支給する事業を新たに開始します。
支給対象となる医療機関(以下のすべてを満たす必要あり)
• 診療・検査医療機関の指定を都から受けている医療機関
• 発熱患者等専用の診療室(時間的又は空間的分離)を設けて発熱患者を受け入れる体制をとった医療機関
• 外来の発熱患者等を診療し、新型コロナウイルス感染症の検査を行う医療機関
• 自院のかかりつけ患者以外も対象とし、診療を行う医療機関
補助内容
• 当該医療機関が外来の発熱患者等を診察し、新型コロナウイルス感染症検査を実施した際、1人1回当たり3,000円を補助
3.20万円の根拠
新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金(第2次補正予算)の、給付①-実際にコロナ患者に対して診療等を行った医療機関:20万円
に準じた。


乳幼児健診の個別化を再度強く要望します。

新型コロナウイルス感染症第3波が到来し、再び乳幼児健診の受診控えが強く危惧されます。現在新型コロナウイルス感染予防対策として行われている乳幼児健診の少人数化、分散化は、担当スタッフの確保、日時の設定等、円滑な実施のために関係者が大変ご苦労され、行われていることに、深い敬意を表します。

しかし第3波到来の現在、乳児健診を個別医療機関で実施すべき時と我が会派は考えます。個別健診は感染のリスクが極めて低く、またていねいな診察を受けられるメリットがあります。少なくても個別医療機関での健診も受けられるよう、健診事業の弾力化を望みます。

前回の第2波流行でも集団健診を受けられず、未受診、あるいはかかりつけ医療機関でご希望され、有料で3ヵ月健診を受けた品川区民も多数いらっしゃいました。この悲劇を繰り返すべきではありません。

今回の非常事態宣言は保育所、学校などは外れるようです。したがって、乳幼児健診が一律中止になることはないようです。また、小児や若い保護者は、新型コロナウイルス感染症に罹患しても重症化するリスクは少ないと言われています。

しかし、保育園でのコロナ発生の事例のように、無症状感染者の親が集団健診の場で流行を広げるリスクが常に存在しています。また、新型コロナウイルス感染症への危惧から健診の受診控えは必ず起こることが予想されます。

現在のように、フェイスシールド、マスクを装着し、頻回の手指消毒を行いながら、実施される集団健診は、少なくとも非常事態の発出の間は継続すべきではありません。

健診は、児の健康状態、発達状態の評価に必須のものであり、安全安心な事業実施が強く求められています。個別健診を広く実施し、必要な事例を保健センターに逆紹介するなど、いくらでも方法は検討できると考えます。

3カ月健診、1歳半健診、3歳健診の個別医療機関での実施、ないしは併用を、安心安全な乳幼児健診の実施のために、自民・無所属・子ども未来は再度強く要望いたします。

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